外壁塗装の塗料の選び方と損しないための考え方

新築でも年数が経てば、修繕が必要となります。
とくに外壁塗装の傷みや色が褪せなどは、目に止まるので気になってしまいますね。

でも、外壁塗装といわれても知らないことが多いですよね。
とくに塗料に関しては、その後の美観にも影響するので慎重になります。
高い買い物です。塗料選びでも損はしたくありません。

誰でも良い塗料が選べるように、ポイントをご紹介します。

外壁塗装は塗ればいいわけではない理由

外壁塗装といっても、ただ塗ればいいというわけではありません。
日光や雨によって、外壁には修繕を必要とする不具合が出ています。

・色が褪せている
・塗料が浮いて剥がれている
・サビが出てきた

こうした不具合をそのままに塗料を塗っても、改善されません。

塗装の前に下処理としてこれらを修繕します。
きれいになったところで、はじめて塗装ができます。

外壁塗装に期待すること

外壁塗装することで、一番に期待されることは、耐用年数です。つまり「どのくらい家を守ってくれるのか?」ということが一番大切です。

当然費用もかかりますから、繰り返し何度もできないのが現実です。

そして耐用年数だけでなく、塗料には家を守ってくれ、室内をより快適に暮らせるる嬉しい効果があります。
塗料の種類と性質について、知っておきましょう!

外壁塗装の塗料の種類別耐用年数と特徴

塗料名耐用年数特徴
アクリル系塗料4〜6年他の塗料より値段は安い。耐久性がなく長持ちしない
ウレタン系塗料7〜10年塗装が剥がれた部分に適している。耐久性はあり
シリコン系塗料12〜15年いま人気が高い。耐久性だけでなく、防藻性も優れている
ラジカル系塗料14〜16年塗料としては新しい部類。耐久性の良さに人気がある
光触媒塗料10〜20年耐久性はもちろん、太陽光を利用して外壁をきれいに保つから、汚れ知らず
遮熱系塗料15〜20年省エネ対策となり、光熱費の削減にもなる。室内を快適に保ってくれる
この他にも、塗装面積が広い工場や商業施設向けに、「ピュアアクリル塗料」と「フッ素系塗料」などもあります。これが外壁塗装に使用される塗料の種類です。

塗料の種類と特徴を覚えておくことで、業者との話もスムーズに進みますし、的確な質問ができるので、業者側も気が引き締まります。

外壁塗装の塗料を選ぶ基準は2つです

塗料の種類と特徴がわかったら、どれを選ぶかです。
基準は2つあります。

安い塗料を選んで、塗り替えを繰り返す。
高い塗料を選んで、塗り替えの回数を減らす。

安い塗料にも良さはありますが、やはり性質としては劣ります。
そして、高い塗料には、それぞれに特化した性質があり、長くその状態を保持できます。

きっと誰もが、
少し無理をしてでも、高い塗料を選びたい
こんな風に思われるはずです。
でも、予算はあります。あまり無理もできません。

こんな時は、塗装以外の足場・下処理で値引き交渉をしてみましょう。

下請けを利用していたら、中間マージンや人件費を多く取られていることも考えられます。
高い塗料を使用しながら、工事費を安くするコツとして覚えておいてくださいね。

高い塗料を選ぶメリット

塗料の性質が良くなれば、やはり値段も上がります。

 

現在、人気が高いのはシリコン系塗料です。価格と塗料の性質が妥当だとされています。
それよりランクが上がる塗料が高い塗料の分類になりますが、光触媒塗料と遮熱塗料が高くても選ばれるメリットをご紹介します。

光触媒塗料のメリット

光触媒が選ばれる最大の理由は、付着した汚れを落としてくれることです。
汚れた外壁をきれいにするために外壁塗装を考えるのに、塗料が汚れを落としてくれるなら塗り替える回数が少なくなります。
どんな仕組みなっているのでしょうか?

光触媒塗料の仕組み

太陽光で汚れを浮かせ、チリ・ホコリの付着を防ぐ→雨で汚れを流します。

 

汚れを落とす仕組みは、とてもシンプルで自然の力を利用しています。
みなさんは、光触媒加工花をご存知ですか?
見た目は造花と変わりませんが、光触媒半導体を触媒にして太陽光(蛍光灯もOK)のエネルギーを利用することで、空間をクリーンに保つことができます。しかも効果は、半永続的に有効です。

この加工花のように光触媒塗料も同じ働きがあります。
何も特別なことはしていません。自然の力を利用する光触媒塗料は、環境に優しい塗料とも言われています。

さらに、防カビ・防藻にも優れているので、きれいな状態を長く維持できます。
耐用年数は、約10〜20年と非常に長く、安い塗料と比べ物になりません。
空気清浄機能となる
光触媒塗料は、汚れから外壁を守るだけでなく、空気清浄も可能です。
先ほどの光触媒加工花とは、大きさも面積も違います。どれくらいの効果があるのか気になりますよね。

例えば、戸建住宅の外壁面積150㎡とします。
この外壁に光触媒塗料を塗装すると、テニスコート4面分にもなる緑地ができたこととなります。これがどれくらいすごいのか?乗用車12台分が排出する二酸化炭素を、除去することができます。
1軒の戸建を塗装することで、これだけの空気清浄ができるのです。

また、脱臭効果にも優れているので臭いも取り除いてくれます。

遮熱系塗料

塗料を塗った部分を塗膜といいますが、遮熱系塗料は塗膜に太陽光を通さない性質を持っています。

その効果は、やはり夏に体感することができます。近年は気温が上昇しており、38度前後にもなります。
遮熱系塗料なら、外気温度と約2〜3度の温度差が可能です。

冷房をつけたままでは、体は冷えて体調を崩してしまいます。室内の温度が低く涼しさを感じられたら、夏バテ知らずで過ごすことができます。
冷房のつける回数が少なくなれば、光熱費の節約もできます。
体にも財布にも優しい塗料です。

塗料の耐用年数も15〜20年と他の塗料よりも長いので、遮熱も十分に維持され塗り替えも少なくなります。

補助金対象になる塗料

外壁塗装にかかる費用は高額になります。塗装をするための足場、高圧洗浄をはじめとする下処理、そして人件費と塗装以外の費用も多額となります。

そんな時、費用を助けてくれるのが補助金です。
国が行う補助金ではなく、市町村ごとになります。(対象の市町村は要確認)
補助金の取得条件や金額(約10万〜20万円)など、各市町村ごとになります。

性質の良い高い塗料を使いたいけど、予算が合わないと思って諦めていた方々も、塗料が使用できて補助金ももらえたら助かりますね。

塗料の耐用年数のからくり

予算を考えると安い塗料を選びがちですが、光触媒塗料・遮熱系塗料も耐用年数が長いので、塗り替え回数が少なくなります。これから長く住む家で考えたら、塗り替えの少ない高い塗料を使用する方が、維持費が抑えられることは間違いありません。

でも、1点だけご注意ください。
これは全ての塗料に共通することですが、塗料の耐用年数は、「新築の家に使用した場合」を基準にしています。塗り替えを考えている方は、「耐用年数に多少のズレがあるかもしれない」と思ってください。

高い塗料は、家と地球に優しい

2つの塗料には、共通した特徴がありました。
耐用年数が長く、性質を活かして家を守ってくれる。
環境に優しく、自然を守り省エネにもなる。

地球に優しい、地球の未来を考えている。ここが注目されているから、この2つの塗料は「次世代塗料」と呼ばれています。

空気を清浄することで、CO2削減になります。エアコンの設定温度が緩和できたら、電力の消費を抑えることができます。
どちらの塗料が、ご自分の家に適しているのかは塗装会社さんと相談してみてください。

そしてなにより、塗料の良さを最大限に発揮してくれるのは、職人の腕にかかっています。

ぜひ、良い塗装会社を探してください。
大阪市内のおすすめ外壁塗装会社13社はこちらより

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